ここのところ、更新をさぼっていた国語の真似びです。ちょっと直近の方針について書いておきます。
コロナによる休校が長引き、教育については危機的状況となっています。9月入学に続き、学校以外の施設の開放(学校としての利用)、数年かけてカリキュラムの遅れを取り戻す方針などが出ていますが、そんな中で教員である私もいろいろなことに取り組んできました。そういう中で更新を後回しにしたわけですが、そのあたりの事情と今後の方針を書いておきます。
「休校」とオンラインの流れ
国語の真似びをはじめて2年近くになります。コツコツと書きためて、授業でやっている基本的なことをあとで復習できるように、という当初の目標はだいぶ達成できて、徐々に授業で扱いきれない部分、補習的なものや大学受験の細かい部分など、補習、復習的な役割から、発展的な自主学習をする際のサイトへ、ということでまだまだつきないネタを少しずつ言語化しはじめたところでした。
ある意味で、こうなるかということを見越したかのように、サイトが形になってくれたので、休校になったときも当面は、このブログのページで指示ができて非常にありがたいことでした。
実際4月は、入試期か、というぐらいこのサイトへのアクセスがありました。GW以降は昨年なみに下がりましたが…。
とはいえ、休校が続いた3月後半には、「あれ?これは念のための休校から、いつの間にか学校が休校し続けるぞ」という感じになりました。
覚えていらっしゃるかわかりませんが、2月末に唐突に全国一律休校が発表されたときには必ずしもみんな当然と思っていたわけではありませんでした。ただ、確信のように思っていたのは、これで休校なら4月に本当に始まるのか?始まるとしたらみんながコロナをある程度許容するしかないのではないか?ということでしたし、私ももしかしたら、そうなるのかな、なんて思っていましたが、3月の20日を過ぎたあたりで、急に報道の風向きが変わって、自粛、緊急事態宣言待望、という感じになったように記憶しています。
そのタイミングから、とりあえず、4月から授業が始まらない前提の準備を始めました。
授業のオンライン化、Youtubeによる復習
重要なことは、授業をオンラインで行うことでした。もちろん、オンラインというのは、いろいろな意味のオンラインがあり、「オンライン=普通の授業をビデオでやること」ではありません。
しかし、一方で、当時のように、課題を山のように出して、「学校始まったら提出ね」という夏休みの宿題方式で、4月以降乗り切れないことははっきりしています。
そうすると、生徒の時間管理をするためにも、ビデオ会議による授業は必須でした。これを4月からやるとなると、実践が必要、ということで、まずは3月末から4月上旬にかけて、オンラインのホームルームや補習を試験的にやってみて、必要なことや使い具合などを確認しはじめます。
そういうことを積み重ねて、4月からの担当授業をどのように実践するかに備えました。まあ、このおかげでオンライン授業で使うパワーポイントのスライドを作成したりする間ができたといえます。
高校3学年、現古すべて担当していることもあり、授業当初にある程度、指導する全体のスライドが必要になるわけですが、ここまでの貯金もあったこともあり、なんとか始まるまでに完成しました。
まあ、この間は、ブログの更新どころではなかったわけです。
さて、授業が始まりました。オンラインという慣れないことの、目に見えない疲労感はありますが、基本的に長年の蓄積があるおかげで、授業準備そのものが時間がかかるわけではありません。授業中に生徒に作業してもらったり、話し合ったりするスタイルで進めてきたこともあり、オンラインでも当然そういう時間をとりますから、ずっとしゃべり続けたり、ずっとスライドを流すわけでもない。質問に対して答えるというスタイルでもあるので、基本的な準備さえ終われば、むしろ貯金ができたような状況でした。
ただ、大きな問題は、生徒の環境です。基本的には私学ですし、スマホ世代です。また、スタディサプリやグーグルクラスルームをすでに使っていたこともあるので、大半のオンライン学習に対する準備はできているとはいえ、ごくごく少数の、イレギュラーな環境が整わない人たちがいるわけです。
もちろん、家庭の状況もあるでしょう。両親がテレワークになってPCを利用したり、テレビ会議のタイミングが重なって「重くなるから」と怒られるようなこともあるかもしれません。
となると、ある程度の基本的なことは、録画して復習してもらうのがベスト。ただし、授業をそのまま録画してアップロードするとなると、生徒との応答中心のスタイルである以上、なかなかあげづらい。
というわけで、空き時間を利用して、ちまちまとYoutubeにあげる動画を作っていました。とにかく量とスピード重視ということで、凝った編集やおしゃれな装飾は一切なし。よほどのミスがないかぎり多少のミスもそのまま録画。
それでなんとか同じ授業をあげていく、ということです。
当然、これでも授業の方がどんどん進んでいて、まったく追いついていない状態です。
現在、基本的な古典文法や漢文句法の解説を動画にして、それもこのブログに貼り付けてはいます。もしよければ使ってください。
ただ、基本的には授業そのものをしっかりアップロードしたいというのが気持ちです。
今後の優先事項
というわけで、国語の真似びの更新がとまっていた言い訳でした。
で、今後の方針なんですが、基本的な古文、漢文の説明動画をアップすることと、授業で扱った教材を中心に読解型、実践型の動画をあげていきたいと思います。それとこのブログが重なってくるといいのかなと思っています。
なので、もうしばらく、ブログ単体の、新しいネタは少しおさえめになるかもしれません。このあたりはリクエストがあればいってください。
問題になってくるのは、なんといっても現代文です。現代文には著作権がつきものですので、ブログもそうですが、Youtubeにも向きません。なんかいい手はないものか…。どうも授業関連では今年に限り著作権とWebの関係はだいぶ容認してくれるような方針らしいんですけど、Youtubeとなるとどうなんでしょう?限定公開にすると、どうも商用規定にひっかかると。かといって、Youtubeにしたらアウトだろうし。学校の共有ドライブしかないかと思うんですが、そういう知見を学校の中で閉じなければいけない、ほかの学校や自宅学習する生徒が使えない、というのは悲しいことです。
ここまで限定でなく、あえてYoutubeにやっているのも、多少は高い志でやっているつもりなので。
同じように、試験問題を使った解説をやりたいんですが、いろいろ勉強していますが、グレーゾーンみたいですね。まあ、現代文が厳しいのはわかるんですけど、古文や漢文もだめだと結構きついな、と思ったり…
センターあたりでも、現代文はやっぱり厳しいのかなあ…。プリント配るわけじゃないし、全体をさっと写すぐらいなんですけどね…
どうなんでしょう?
でも、ちょっと勉強をして考えていきたいと思います。
では、みなさん、がんばりましょう。また、別のところで書きますが、我慢したり、「不要不急」なんて言葉で自分をしばったりせずに、感染のリスクを避けながら、感染源になっているかもしれないと思いながらも、息抜きや娯楽は必要です。だから、「楽しむ」こと、「息抜きをする」ことが「不要不急」で排除されてはいけません。普通の生活をすることをこころがけましょう。