国語の真似び(まねび) 受験と授業の国語の学習方法 

中学受験から大学受験までを対象として国語の学習方法を説明します。現代文、古文、漢文、そして小論文や作文、漢字まで楽しく学習しましょう!

古文単語は意味分類で覚える24 強引さ・強さを表す単語

古文単語のシリーズです。今日は強引さや強さを表す単語を説明します。

古文単語を意味分類でまとめています。

今日の単語は「強」という漢字に象徴されるような、強引さ、強さにあたるような単語をまとめます。

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強引さや強さを表す古文単語です。

 

 

「強」という漢字は、「あながち」と「しいて」

強引さ、強さを表す単語は「強」。

読みは「あながち」。無理に、とか、しいて、とかいうイメージがつけばOKです。

どうしても、「あながち」の意味がやや現代語では変わっているために間違う。

なので、「あながち」に「強」という漢字が浮かぶことが大事です。

「敢」という漢字は「あへて」をベースに様々な展開を考える

「敢」という漢字が現代語で残っているのは、「あえて」でしょうね。

「あえて~する」というように、「強いて」「無理に」というところでしょう。

これは、もともと「あふ=敢ふ」という動詞であるわけですね。

なので、この「敢ふ」には、

「なんとか負けまいとする」「~し遂げる・耐える」という意味があるわけです。

だから「あえて」は「がまんして・負けまいとして」というような感じです。

ここから進めましょう。

「あへず」となると、否定ですから、「耐えきれない」というところ。

「あへなし」も同じように打ち消して「はりあいがない」「どうしようもない」。「あへず」が助動詞の「ず」に対して、形容詞の「なし」ですから、ニュアンスも「~がない」というようになります。

「あへなむ」は、「あふ」に「ぬ+む」です。なので、「かまわないことにしよう」「多めにみてあげよう」「仕方ないだろう」というような慣用表現です。

 

「態」は「わざと」、現代語では「わざわざ」

「わざと」ときたら「わざわざ」と展開しましょう。

特別に、正式に、というような、手間をかける感じにもなっていきます。

「直」は「なお」と「ひた」と読む

「直」の読みは「なお」と「ひた」。

「ひた」と読むイメージは、「ひたすら」「ひたむき」「ひたぶる」というような感じ。「ひたぶる」は「ひた」の動詞形です。

「なお」と読むのは、形容詞で「なおし」。

まっすぐな様子をいいます。

「あなどる」と「あらがふ」

最後に、「あなどる」は「あなづる」とか、形容詞になって「あなづらはし」などというようになります。

「あらがふ」は「抗ふ」で、言い争ったり、張り合ったりする感じです。