今日は「漢字の語源図鑑」の紹介です。
国語の先生として、漢字の教え方については、こだわりがいろいろとありまして、そのあたりはこのブログでも結構紹介してまいりました。
すごく簡単に書くと、部首の意味を理解して、同じ音記号で整理して覚えていこう、というようなものです。
というわけで、ここまで小学生から高校生まで、漢字の学習法法を説明してきたわけですが、この間書店でいい本を見つけたのでご紹介します。それが「漢字の語源図鑑」です。
漢字の語源図鑑
「漢字の語源図鑑」は、おそらく「英単語の語源図鑑」の漢字版だろうと推測されます。
英単語の語源図鑑の場合、漢字と違って表音記号であるところのアルファベットをどうやってイメージするかというところに切り込んでくれていて、とても僕らとしてはわかりやすくなるわけですね。
逆に言えば、漢字の場合は、「部首」という圧倒的なイメージ化できるアイテムがあるわけで、語源も何も…というところがあると思います。
では、なぜ、これを私がすすめるかというと、実は、これ、音記号の方に照準を当てているということ。
この図鑑の「語源」にあたるのは、音記号なんです。音記号の意味を説明して、同じ音記号で部首を変えて、漢字を一覧にしていくわけです。
作り自体が、大人向けのように感じるので、小学生ぐらいだとちょっと難しい文章に感じるかもしれないし、そもそもの漢字が小学生レベルでないかもしれません。
でも、こういうものを見ることによって、音記号ベースで部首を変えていく…という訓練には最適だろうと思います。
漢字の場合には、そもそもひとつずつを覚えるというよりは、「こういうことなんだ!」と理解してしまうことが大事で、それができてさえしまえば、漢字がどんどん得意になると思うんです。
というわけで、是非手にとってみてください!