国語の真似び(まねび) 受験と授業の国語の学習方法 

中学受験から大学受験までを対象として国語の学習方法を説明します。現代文、古文、漢文、そして小論文や作文、漢字まで楽しく学習しましょう!

2023年共通テスト国語 解説と分析速報! 問題数も多く頭も使って大変!

三年目の共通テストが終わりました。難易度や形式はどうなるのかなあと思っていたところですが、とにもかくにも、問題を見て翌日に、毎年恒例、実際にやってみて解説してみたいと思います。

まず、共通テストの2021年、2022年の分析はこちら。

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センター試験の頃はこちら。

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共通テスト関連の解き方ページはこちら。

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というわけで、分析にうつりましょう。

全体分析~共通テストっぽい傾向は継続。2025年からの新問題追加もふまえるとこの傾向で定着か。

まず、全体傾向で言うと、以下のような特徴があります。

  • 評論では、複数文章が課され、なおかつ教室討論でまとめる。
  • 漢字問題が3問となり、漢文で出題されていたような意味問題が2問。
  • 小説では、意味問題が昨年同様消える。
  • 資料を使った問題がある。資料を使って本文の読みを深める。
  • 古文は、俊頼髄脳と有名作品からの出題が続く。
  • 複数文を使って、かつ教室討論でまとめる。
  • 和歌の出題あり。
  • 漢文は比較的センターと変わらない出題。
  • 漢文含めて、問題数が多くなり、一問あたりの得点が少なくなっている。

以上のようなところが私が気がついたところです。

様々な分析があると思いますが、みなさんが気になるのは平均点がどうなるかというところでしょう。

昨年も難化傾向でしたので、そこと比べてどうか、というのは難しいところですが、個人的には難化傾向の問題であると思います。

理由の一番は、問題数が多く感じたこと。しかも問題数を増やす傾向にあるものが知識系ではなく、思考力系であることを考えると、時間配分で苦戦を強いられる受験生が多かったのではないでしょうか。

それとどこから始めるかによりますが、評論の問2、つまり最初の問題が答えを選ぶには勇気がいるタイプの問題だったこと。漢文、古文という形で取り組めばともかく、評論から順番に解いた場合、最初の評論で時間をかなり使う形になったのではないかと心配します。

なんとなく、ですけど、ネットの分析を読んでいる限り、このあたりの時間配分の言及が少ないので、漢文後回しにした受験生が時間足りなくなって、結局漢文でも苦戦する…というようなことが思ったより起こっているような気がして仕方ありません。

評論:複数文章と教室討論、漢字は意味問題も出題

まず、第一に形式的なところから。複数文章と教室討論。漢字は意味問題が二問。基本的に昨年の形を踏襲してきました。教室討論はノートのまとめとか資料とかの可能性もありますから、形式的な変化はあるでしょうが、漢字の形式と複数文章は、「今後これで行きますよ」という意思表示にも感じます。2025年は新形式が一問追加されますから、資料型のものがここに入り込む傾向はおそらくないでしょうが、とりあえず来年に関してはこの傾向を基本としながら準備するしかないと思います。

問1、漢字の意味問題は、漢文で私が説明してきたことですが、「漢字一字を熟語全体とイコールとして選ぶ」というのが基本的なやり方です。

さて、問2以降を説明する前に、センター試験までの評論は、「段落要約」で問ができているという解説をしてきました。実は、今年の問題も答えの根拠は同じで、問2は傍線部の前、問3も傍線部Aの後から傍線部Bまで、問4は傍線部の後全部…というような構成です。問5は文章Ⅱで、傍線部Dひとつしかありませんから、文章全体の要約という意識を持てばやりやすくなっています。というわけで、基本的に段落要約が重要というのは、共通テストでも生きているとみるべきです。

問2、まず、直前の「視覚が」「自身の存在を確認する感覚」というあたりがひとつの根拠となるでしょう。「見ること」を見つけてもいいのですが、「見ること」「視覚」を絶対条件とすると➀②③。⑤は「自身の存在を確認」からずれていますね。➀②③では➀が「自身の存在を確認」とはずれています。それに近いのは③だと思いますが、これだけではちょっと勇気がいります。傍線部の説明、「どういことか」の問題ですから、傍線部と選択肢との照合が必要です。傍線部に「季節や日々の移り変わりを楽しむ」とあるわけですから、その言い換えは③の「多様な景色」で、②の「出来事」はダメです。➀の「風物」はOKですが、「現状を忘れるため」は「自身の存在確認」の逆です。

問3、選択肢が「ガラス障子」ですから子規の話。となると、選択肢より前が根拠となります。もちろん、直後の「視覚装置」でもいいのですが、その他、「フレーム」「スクリーン」などですね。その説明となるのは「平面」(であると同時に)「イメージが投影される反射面」(であり)「視界を制限するフレーム」です。この要素で探すと②一択。結構簡単です。先ほど示した言葉、ひとつひとつを見て選ぶと、どの選択肢もそれらのひとつを使って、余計なことを書いていくわけですが、「であると同時に」「であり」「である」という3つの要素と思えば選ぶのは簡単です。

問4、ル・コルビュジエの引用文を根拠にできれば、その引用文のまとめ部分の「景色をのぞむには限定し」「選別し」「壁をたてることによって視界を遮り」「水平線の広がりを求める」ですから、⑤ですね。ひっかけの選択肢自体が「引用文のところですよ」と教えている感じなので、そこをしっかり使えば簡単。引用文を適当に読み飛ばした受験生がやられたと思います。

問5、先ほども書いたように、文章Ⅱ全体の要約問題と捉えれば簡単。まず、内容的なキーワードとして「沈思黙考」。これに合うのは➂か⑤の二択。傍線部の前は、視界を閉ざす、限定、「動かぬ視点」など。これは➂の方向。要するに、キーワードが大きく二つある、ということです。

問6、教室討論。残念ながらヒントになる設問は多くないので、最後にやる形でよいと思います。

ⅰ、要は文章Ⅰと文章Ⅱの要約ができているか確認する問題。Ⅰは壁と窓ですから、②と④、Ⅱは窓の話ではなく壁。②の「どの方角を遮るか」というのは、ちゃんと理解しようとすると、「鬼門の方角」とか「西だと夕日がきれいだね」みたいな話ですから、そりゃ×ですね。

ⅱ、ル・コルビュジエの話はⅠ、Ⅱ両方に使われていて、それはⅰで見たように違いもあるわけですから、たとえば➂とか④は×だし、Ⅱに窓がないことを考えれば➀もだめですから、この時点で消去法的に②になります。積極的に書くと、Ⅰは「自身の存在を確認」、Ⅱが「沈思黙考」ですから、こちらに焦点をあてたのがこの問題です。というか、建築と自省ですから、この両方を設問全体で聞きたいので、「要約」ということを意識してキーワードを拾えれば、②が簡単に選べるはずです。

ⅲ、今、書いたことが具体的に問われるのがⅲなので、沈思黙考一択で➂。➀が次善の解ですが、前半がまずいでしょうし、宗教建築ではずれが大きい。ここにつなげるのがⅱですから、両方のキーワード、つまり、建築と自省というあたりをつなぐものとして、ⅱの問題があり、選びやすいように大きく間違って、ひっかからないようにしているように感じます。

小説:意味問題はなしで定着?資料問題はあるが全体として普通

小説です。昨年同様、意味問題が消えたことを考えるとこれはなくなることを普通としていくのではないかと推測できます。最後に資料問題がありますが、それをのぞけばかつてのセンター試験と大きく傾向が異なるわけではないと思いますし、今年の問題に関しては、最後の資料問題をのぞいて、全体のテーマとそれぞれの問いで問われている部分の解釈がずれることなく、積み重ねて全体のテーマが見える感じですのでさほど難しくないように見えます。やはり難しい問いというのは、前半の問いで、全体のテーマから逆算した部分の意味を聞いてくるような問題だと思いますので。その意味ではだいぶ解きやすい印象です。ただ、意味問題がなくなっているのに問7までありますから、問題数が多く、面倒くさい印象はあります。

タイトルが「飢えの季節」で、最後の一文もそこで締められています。その「飢え」がテーマですし、なぜ主人公がやめるのかも明確に書かれています。そこがテーマだということに気付かないことはほとんどないのではないかと思います。問7の資料の文章部分、特に空所の問題のある文章がテーマを誘導してくれているので、先にここを読んでおくのはありですね。今回の文章の場合、ここを読まなくても少しずつテーマに迫る小説なので問題はないといえばないですが、問題によっては前半、テーマが見えずに進むと間違えるリスクがあがるので、先にこうした部分を読むのは結構大事です。

問1、傍線部Aと傍線部Bのあたりまでを続けてひとかたまりとして読んでいればあまり問題はないと思います。自分は人々の夢、飢えの解消を語り、会長は金儲けを考えているわけです。➀か⑤ですが、会長自身が金儲けですから➀の方を選択します。

問2、問1と同様でセットで解釈すべき問題です。同じような解釈をしていれば、④か⑤にしぼれると思います。ここでひっかかる可能性は多少ありそうです。これは「選択肢を文として読みイメージする」ということをしないと厳しいかもしれません。④は、会社に東京を発展させる意図はなく、自分は飢えの解消を提案した、ということです。つまり、飢えの解消という意図があった、となります。しかし、彼の提案したものは、「夢」ですから、そんなことを提案しているわけではありません。逆に⑤は「慈善事業」ではなく、「夢」をつめこんだ構想です。この「慈善事業」という言葉がややひっかかる表現ですね。これは選択肢としては、彼が提案した看板の街をつくりあげることではなく「看板を出すこと」ととらなければいけません。なぜなら後半が「夢をつめこんだ構想」となっているからです。対応から考えれば「構想」にあたるのは「看板」。というわけで⑤です。

問3、ここから老爺とのやりとりの解釈に移ります。「ここに至るまで」とありますが、原則として「ここ」の心情は傍線部の対応ですから、まず「自分でもおどろくほど邪険な口調」が最後の部分と合うかチェックします。そうするとまず⑤の「衝動」が第一候補。その前提で「ここに至るまで」をチェックすると、➀は前半の「痛感」の内容が×、②は彼を救いたいあたりが×、➂は自分と重なるとか自分にはないとかが×。迷うとすれば④だろうと思います。なぜかというと、自分で読んでいるとなんとなく「罪悪感」はあってしかるべき…のような解釈になりうるからです。しかし、これを正解とするには、その罪悪感に当たる部分を探さなければいけないし、後半もそれを老爺が知っていてつけこむ、とある以上、それをどこからか見つける、もちろんそれは本文の老爺の台詞になるべきですが、それはありません。そもそも④だと老爺に向けられますが、直前を見てもわかるように「自分」に向くべきですので⑤となります。

問4、傍線部は「それを考えるだけで身震いした」です。「それ」は将来で、「身震い」は、怖いこと。これだけで➀か④でしょう。あとは直前が盗んでいる自分ですから、➀ですね。これは簡単。

問5、「食えないことは、やはりよくないことだと思うんです」の説明です。つまり、これが選択肢に対応するかどうか。食えないのはよくないと書いてある選択肢を選びたい。となると➀が第一候補で、拡大解釈して④あたり。④は「正当な評価」と評価への不満にしてしまっているのでやはりずれていて×です。これもあまり難しくありません。

問6、同じく傍線部との対応。「勇気」が「のぼってくる」と選択肢との対応をみます。気力が沸き起こる④が第一候補。⑤の「前向きに」はいいにしても、「気楽になっている」とまとめられると勇気からはだいぶずれている感じです。②の「自信」も勇気とは違いますね。その意味では③の「決意」の方が近いですが、「物乞い」する決意ではまずいです。

問7、資料問題ですが、全般的にはテーマ系の問題におきかえられています。ⅰは、「戦後も」というあたりに着目するので、どの選択肢も「残っている」系の結びになっていて、焼けビルは広告代理店の話だろうし、資料は物資不足の話。時代は変わってもそれが変わらないというので③。それを主人公は捨てると読んでいるのが、「文章」の読解です。そもそも「文章」を勝手に誰かが書いて、そこに合わせて空所を埋めるわけですから、キーになるのは「文章」の冒頭の読解となります。ⅱの象徴は、主人公が捨ててきたものなので、②。③とか④は、そこと決別する主人公で、どう見ても焼けビルは変わらない方ですから、①か②で②を選ぶのは簡単です。だって、この文章は資料を与えて共通点を見ているわけだから。

というわけで、小説は問題数が多く、面倒ではありますが、問題自体は比較的やりやすい印象です。苦戦したとするなら、「傍線部と選択肢の照合」というあたりが苦手な生徒ではないでしょうか。

古文:有名作品からの出題は継続。連歌と教室討論をヒントにできれば易。そうでないと…

古文は、有名作品からの出題となりました。ほぼほぼ予想通りというか、複数文章を出題しようとすると有名作品に限られることになりますので、この傾向が続くのでしょう。教室討論がありますから、ここをヒントにしてしまえば、与えられた文章も、「連歌をしようとして、うまくつけられずに困る話」ということがわかるはずです。

つまり、

最初に教室討論があることに気づく。

内容を把握する。

本文の内容をおおよそ予測する。

ということを先にやっておけばものすごくわかりやすかったと思います。

問1、意味問題。

ア、「やうやう」で③④⑤、「程に」で時間、②③⑤、「さしまはす」は注で船であることがわかりますから③

イ、「ことごとし」大げさな、の意訳で④一択。他は無理です。

ウ、現代語の感覚でいいと思います。

問2、文法問題。この問題形式も定着してきた感じですね。①形容詞+む、②丁寧語は会話文の可能性が高く、会話文の中であることは自明ですから読者ではなく聞き手、③や=疑問の係助詞は〇で、後の「想像」とかをどうとるかですね。④「ぬ」の後が「は」で、「に・が・の・を・は」などの助詞の上は連体形ですので、打ち消し、⑤「なり」は動詞の「なる」。ということで、③の後半を検討するまでもなく、③に決まりです。

この形式で出されると、細かい文法事項をしっかり理解しておかないと、これを落とす可能性があるということですね。

問3、この手の問題は、ちゃんと場所を見つけて対応を確認することが大事です。なんとなく全体を読んで想像するのでなく、「本文のここ」という感じ。共通テストはほとんど順番通り前から来るので簡単です。また、この問題自体が話の展開のヒントにもなっているので本文把握の助けにもなります。①「その日になりて、人々、皆、集まりぬ。「御舟はまうけたりや」…」というあたりからも、事前に準備しています。②「御修法しておはしけるに、かかることありとて…」というように、祈祷をしていたらそういうことがあると聞いて集まった…ですので×。③波線部cの前後と対応するしかありませんが、身分が低いとか喜びとかいう単語を見つけられないので×。これ、結構大事で、訳、照合だと思っていれば絶対に×です。④波線部bの前後あたりと照合。批判にあたる語がないし、「~だろうと考え」という以上、そういう場所を見つけたいがないので×。⑤「かたはらの僧にものを言ひければ、その僧…」というように〇。

問4、ここから教室討論です。

ⅰ 解釈の問題。あと掛詞。歌はとにかく訳すしかありません。解釈は訳です。といっても難しくなく、照合させて訳していくだけ。文法・単語の知識は必要ですが、日本語の感覚で対応できます。俊重の歌からみると、「魚やすまざらむ」ですから、魚がいないぐらいでしょう。④が本命で、ぎりぎり①。③は「澄む」なら澄み切っているは×ですね。俊頼の方は、「針のかげが見える」ですから、④。

ⅱ 同じように訳ですからとにかく歌を見ます。「もみぢ葉のこがれて見ゆる御船かな」ですから、ひたすらこの訳。問題となるのは「こがれて」ぐらいです。船ですから、①一択。訳だということがわかっていればこんなに簡単な問題はありません。解釈だから背景が…とか余計な想像をしなければ簡単。百歩譲って、背景があるなら、教室討論の方も背景が問題とならないとつながりがなくなります。

ⅲ 発言は4・5段落について述べていますから、4・5段落と照合するだけ。これも「訳」です。①の言い争いの場面はないし、②の無能さの自覚とかもないですね。④は連歌の話がないので論外でしょう。5段落がしらけたとか台無しとかの部分です。

漢文:特に新傾向なく、解きやすい印象

漢文はこの中でも特に新傾向っぽさがなく解きやすい印象です。

問1

ア 「由」を聞く問題です。

イ 以為は「おもへらく」か「もって~となす」です。おもへらく、は「think that」のイメージで①

ウ 評論の漢字のようなイメージで、一語を熟語そのものとして選ぶのが基本です。漢文で出さないわけではない、と言えるかもしれません。そこにいれて入るのは⑤。

問2、「無不~」ですから二重否定で肯定。思っているということです。ただし、すべての選択肢がそうなっているので、たとえば前半なら「求」が、どれかみたいなことです。たとえば前半はどれも「求」だと思っても、後半は「用をいたす」ですからこの対応で③か⑤ぐらいでしょう。そもそも前半も、何を求めるかといえば「賢」ですから③が一番ですね。

問3、この問題は、書き下しを見て、意味をとるのが基本。そこから答えを選びます。「豈」だから反語…といきたいところですが、選択肢に反語はないですね。「~んや」でないので。「これは面倒…」と思いそうですが、訳中心で考えると、要は全部が並列で同じ内容っぽいので、それが並ぶものを選ぶと⑤のみ。訳→書き下し→返り点の順に考えるということを知っていれば簡単です。

というか、豈不~とすると、~ずや、の詠嘆ですからこの時点で④か⑤ですね。

問4、線と矢のごとし、となりますが、両方とも何かが必要…というのは後を読めば簡単に読めるので、①でしょう。簡単。

問5 意味をとる問題ですね。選択肢に難しい漢字がないので簡単。疑問は反語になって否定になる可能性があります。ふたつの疑問は「~んや」としていますので、反語で否定。ここは類は友を呼ぶ的にしたいので、否定にはしたくありません。

問6 直前の一文をそのままですね。④しかありません。

問7 「族類」「推薦」あたりを見つければ④は簡単でしょう。

全体的に漢文は非常にやりやすい印象でした。

 

なんだか古文、漢文に入ったあたりから私の解説が「簡単」が増えてきたような気がします。解説書いてみてあらためて、「簡単」と書かざるをえないように感じたからそう書いたわけです。

でも、解いたときの印象は「大変」。というわけで、その理由を考えてみると、やっぱり、

  • 問題数が多いこと。特に思考力や分析を必要な問題が多かったこと。
  • 評論や小説がやや手間がかかり面倒な印象が強いこと。特に評論の入りで無駄に時間を使いそうな気がしたこと。
  • 要は、面倒くさくて頭を使ったこと。

というような理由だろうと思います。

  • 一方、漢文あたりは非常にすらすら解ける印象であること。
  • 小説も傍線部と選択肢の対応ができれば簡単であること。

などが挙げられます。

さあ、どっちなんだ…というところですが、私は自分が解いた時の印象を信じて、「難化」とします。もともと昨年が難化傾向ですからさらに「難化」というのがどこまで行くかというところですが、もしかしたら同じ程度かもしれませんね。

古文、漢文の単純な単語、文法、句法的なものを落とすとさらに事態は悪化しそうです。つまり、できる人とできない人が差がついてしまうような問題傾向にどんどんなっています。

以上のようなところが最初の分析です。2年生以下はしっかり復習しましょう。3年生も、知識とか方法で失敗した人は必ず復習してやり直さないと私大や二次で同じ失敗をしますから注意しましょう。

では健闘を祈ります。