国語の真似び(まねび) 受験と授業の国語の学習方法 

中学受験から大学受験までを対象として国語の学習方法を説明します。現代文、古文、漢文、そして小論文や作文、漢字まで楽しく学習しましょう!

漢文の学習方法7 句法別理解の仕方「再読文字」要は助動詞。読めれば終わりの説明。

漢文句法の説明もいよいよ佳境に入ってきました。1周目(基本事項中心)の最後は、再読文字です。再読文字は「理解」が大事で、覚えることはほとんどありません。

再読文字は「助動詞」

再読文字を最後に持ってきた理由は、再読文字というのは、例外だからです。多くの参考書では、かなり前の方にありますよね?

おそらく、ですが、返り点を読むやり方というものがわかっていないと漢文が読めなくなるからだと思います。

しかし、実際は再読文字とは例外です。2回読むなんていうことは、例外以外の何物でもないです。

だから、いきなり、例外を学ぶことで、軽いパニックに陥るわけですね。

「レ点があったら、そこから戻って読むんだよ。でもね、再読文字みたいに、先に読んでから、戻ることもあるんだよ」

なんていうことを初心者に教えるのは酷だと思います。

まあね、再読文字の出てこない文章なんてないから、最初に教えないと読めない、っていう理屈もわかりますが、そんなこといったら、古典文法全部教えるまで、古文の文章は読めないっていう理屈にもなりますよね。

で、まず、言いたいことは、再読文字は所詮、助動詞であるということです。

というわけで助動詞を考えてみましょう。

不安な人は以下で復習。 

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 要は、漢文は中国語でSVOだ、ということなのですが、英語でもそうであるように、notとか助動詞とかは動詞の前に来ますよね?でも日本語は助動詞を動詞のあとにつけるので、必ず返り点が必要になるわけですね。それをふまえていきましょう。

否定

不 ですね。

これとほとんど同じなのが「未」です。

英語でいえば not

可能

能 よく あたふ の二つの読みがありますが、意味は同じ。

得 う ですが「不得」で「~えず」という形が多いですね。「~できない」

英語でいえばcan

受身

見・被・所 受身句法で説明しました。

英語でいうと、助動詞ではないですが、受身は、be動詞+過去分詞

と考えてみると、あまりに少なくないですか?

たとえば、

will とか

たとえば、

must とか

たとえば、

may とか shuld とか

そういったものが、再読文字っていうわけです。

でも、古典でもわかりますが、未来の助動詞って、「む」とか「べし」だけなんですね。そうすると細かい訳し分けができない。

というわけで、最初に一回読むことによって、訳し分けをする、というところでしょう。

というわけで、実際に再度文字を学習しましょう。

「未来」と「将来」

まずは、

未来

将来

です。

未来は、「未だ来たらず」いまだきたらず

将来は、「将に来たらんとす」まさにきたらんとす

ですね。

「未」はほぼ「不」と同じ。あまりいい意味の感じではないですよね。「未来」の意味で「未」を使いたくなるんでしょうが、ちょっと注意が必要です。

「将」は「しょう」と音読みしますから「しよう」「とする」という語呂合わせでも覚えられます。will ですね。

未来が「まだ来ない」のに対して、将来は「もう来ようとしている」というものです。

「当然」の「然り」は意味がない。

「まさに~んとす」の次は、

「まさに~べし」です。

先に覚え方からいくと、

に~べし」なので、「~して当然だ」「~して当たり前だ」と覚えます。

これでOK。

「当然」は「当に然るべし」と読みます。「然る」は「しかる」ですが、この「しか」は「そう」。指示語です。「かくかくしかじか」ですね。漢文だと、「しかるに」「しかして」「しかれども」などでも使います。

つまり、「そうなって当然」というのが「当然」。あれ、「然る」が「そうなって」だとすると、「当」が「当然」そのものの意味を持っています。

というわけで、さっきの通り。

「当読」なら「読んで当然だ」。

「当来」なら「来て当然だ」。

という感じですね。

同じ読みをするのが、「応」。

これも「まさに~べし」です。

厳密には意味が違いますが、大学受験では、「当=応」ぐらいで問題ないと思います。

will より、だいぶ意味が強くなっている感じです。

「宜しく」「須べからく」は「曰く」を理解する

「宜」は「宜しく~べし」「よろしく~べし」

「須」は「須べからく~べし」「すべからく~べし」

です。

「宜」は、そもそも「宜しいでしょうか」みたいな時に「よろしい」と読めますね。

「須」は、音読みが「す」ですから、なんとかもっていけそう。

なので、あとは意味です。

で、このためには、「曰く」を理解したい。

漢文では、

曰く いはく

謂へらく おもへらく

聞けらく きけらく

などが登場しますが、この「く」って考えたことあります?

こいつは、「戻りませんよ」ってサインなんですね。

英語と同じですから、

I said の後に、会話文が来てしまうと、「と言った」と戻るのは句点をまたぐことになりますよね?だから、「もう戻りませんよ」という意味で、「いはく」と切っているんです。

おもへらく は おもへり + く think that

きけらく は きけり + く hear that

です。

とかんがえると、

よろしく

すべからく

と読めた瞬間に意味はわかります。

よろしく ~してよろしい。よろしい。以下のことを。

すべからく ~すべきだ。すべきだ。以下のことを。

ですね。

「蓋」は「去」「皿」に気付く。

さあ、ここからは語呂合わせ。

この漢字。くさかんむりがなくてもいいんですけど、

「去」さる「皿」さら

がありますよね。

というわけで「~ざる」

見ざる言わざる聞かざるを思い出してもらって、

「なんぞ~ざる」です。

「猶」は読めるかどうか。

これだけは、まだよい説明が思いつきませんので自分でがんばって。

ただ、なでしこJAPANに猶本さんが出て来てくれたので、この「猶」が「なお」と読むことだけは浸透したかなと。えっ知らない?じゃあだめですね…。

なお~のごとし

です。

 

以上で、再読文字の説明は終わり。

次回は飛ばしていた細かい句法を少しフォローしていきます。