国語の真似び(まねび) 受験と授業の国語の学習方法 

中学受験から大学受験までを対象として国語の学習方法を説明します。現代文、古文、漢文、そして小論文や作文、漢字まで楽しく学習しましょう!

古文単語は意味分類の表を作って!古文単語の覚え方 単語6「不快な気持ち」を表す単語2

古文単語シリーズ6回目。今日は「不快な気持ち」の2回目です。不快=いやだ、っていうのは、いろいろな言葉があるんだなって思います。

センターはじめ、入試が近づいてくれば、暗記ですむことが多い単語や文法は総復習したいところ。12月に向けてなんとか、早く単語一覧を完成させたいです。意味分類の表を作って理解しようというシリーズです。

前回はこちら。 

www.kokugo-manebi.tokyo

 今日は、そこに入りきらなかったものをまとめます。

「あだ(いたづら・つれづれ)」「徒」と「まめ」「実」 

f:id:manebi:20181107144806j:plain

不快な気持ち2。徒と実。はかなしとはかばかし。よしなし。すさまじ・さうざうし

まずは、真ん中にある「徒」の字です。

あだ・いたづら・つれづれ

と読むんですが、

「ムダ」「退屈」「不誠実」なイメージです。

これをきちんとおさえるためには対義語の「実」=「まめ」をセットにするといいですね。

「まめ」はその語感で「まじめ」と覚えてしまう人が多いんですが、「実」の漢字を使って、

実直・実用的・誠実

なんて感じにしておくと、対義語としての「徒」=「あだ」が理解しやすくもなります。

「徒」がムダなら、対義語の「まめ」には、実用的・役立つもの、という意味がありますし、「実」が「まじめ」なら、対義語の「あだ」にはふまじめがあるということですね。

「あだ」はよく「浮気」(不誠実の意訳ですね)という形で使われます。これは頻出。

「すさまじ」と「さうざうし」は現代語とイメージが違うので頻出。あいなし、も仲間。

その「つれづれ」というのが、退屈でつまらない、という意味があるのですが、それに非常に近いのが、「すさまじ」と「さうざうし」です。

「すさまじ」は、現代語では「すさまじい」ですし、「さうざうし」は現代語では「騒々しい」ですので、この「退屈でつまらない」感とは大きくずれますから、よく入試でみかけます。

「さうざうし」は漢字をあてると、「寂々し」ですから物足りない感じで意味が逆ですね。

「すさまじ」は「興ざめ」です。「殺風景」でもいいです。やっぱり物足りない感じ。このグループに入れてセットにしておくのがコツです。

あいなし=愛無し、で、「気に食わない」ですが、おもしろみがなく、つまらない、とか、むやみやたらとわけもなく、とかいう意味にもつながっていきます。これは次の「よしなし」に近い感じ。

「あぢきなし」もここのグループでもいいでしょう。不当な感じでけしからん、というのが入っていますが、無益でつまらない、という感じなら、ここに入れてもいいかも。

いずれにせよ、今日のグループってことですね。

「よしなし」は「由」で連想を。

続いて、「よしなし」です。

「よしなし」は「由無し」ですので、「由」が何かわかるかどうか。

漢字の連想ですね。

由緒=「由緒」がない=つまらない=どこの馬の骨ともわかない

理由=「理由」がない=わけもなく

ですね。

後は「すずろなり」「そぞろなり」が近い感じです。

「由」にそういう意味があるわけですが、「由」には「~こと」という意味もあることを忘れずに。「仰せの由承り候」みたいな文章のときは、

「おっしゃった理由を承りました」でも「おっしゃった由緒を承りました」でもなく、

「おっしゃったこと(内容)を承りました」ですよね。

「はかなし」は「はかばかし」と一緒に。

「はかなし」は「果無し」です。対義語は「はかばかし」で「果々し」です。

「果」が「頼り」で「よりかかるところ」「成果」みたいなイメージなんでしょうか。それがあると、「はかばかし」で、ないと「はかなし」。

頼りがいがあるのと、頼りにならないのと。

ですから、「はかなし」には、「死」のイメージがあります。「むなし」も一緒ですね。

それから、「はかなし」には、「ちょっとした」「つまらない」という意味があります。この「つまらない」は「たいしたことのない」の方ですよ。これも意外と出ることが多いのでおさえておきましょう。

 

「いい加減」「ほったらかし」グループ

このグループは、ほったらかしの感じです。

なのめなり・なほざり・おろかなり

ですね。いい加減な感じなんですが、注意が必要なのは、「なのめ」。

「なのめ」は、「いい加減」というマイナスに行く意味と「普通」という、これも本来マイナス気味ではあるんですが、そのふたつの意味があるんですね。

で、なのめならず、になると、「格別」という意味になっていきます。ちょっと注意が必要。

おろか、は「おろそか」をイメージするといいと思います。「言ふもおろか」なんていう形も、悪いことをいっているわけですね。

最後に「なめし」「つたなし」

なめし、はよく出るんですが、「無礼」です。語源的にはよくわかりませんが、連想でいうなら「なめてんじゃねえよ」っていう、あの「なめる」の形容詞イメージですね。

つたなし、は下手だ、です。拙し、ですから。

次回は、病気・死の単語にしたいと思っています。